「哲学の道」


10日、日曜日。天気予報では下り坂と言っていた。
早起きが習慣になった昨今、目覚めたら見る窓外…。
「晴れとる…!!」じゃないですか。

500円の市バス1日乗車券を買って、今日は車上の人となった。














流れる疎水の川面が見えないぐらいに枝を伸ばす、満開の桜。
銀閣寺道から南へ、散策する人たちの波は途切れない。

照りつける太陽は雲におおわれ始めたのに、汗ばむこの暑さは何だ。
この日の京は、最高気温が27℃を超えた…。









古着を現代風にリサイクルする「鹿鳴館」の可愛いキャンペーンガール。
カメラを向けると、ポーズをとってくれました。







最高のロケーションで食べる花見弁当。そりゃあ、美味しいでしょう。


 

法然院の小径。落下した椿の花も風情を演出する…。





※哲学の道?
東山山麓の若王子橋から銀閣寺橋までの約2kmにわたる疎水べりの小道。
近代を代表する哲学者・西田幾多郎がこの道を好んで散策したことから
いつ誰が言うともなく「哲学の道」と呼ばれるようになった。
「人は人吾はわれ也とにかくに吾行く道を吾行くなり」と
道の途中には彼の言葉を刻んだ碑も建っている。
お洒落なお店が並び、人気のデートコースとしても知られる。










「南禅寺」


天気はやはり下り坂。
ときおり吹き付ける風に飛ばされ、散り始める桜の花びらが…。






南禅寺三門(1628年、重要文化財)

歌舞伎「楼門五三の桐」で石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」
と見得を切る話しは、ここが舞台になっている。








 



重厚雄大な建築物に負けてません…桜。

そして、南禅寺を囲むように企業の保養所などが数多くあるお屋敷街。
手入れの行き届いた庭園は、四季折々観光客の目を楽しませてくれる。





南禅寺周辺 お屋敷街」






 







「岡崎」

琵琶湖疎水・インクライン・市動物園」




※インクラインとは
インクラインは、船が上がれない急な坂を貨車を使って引っ張り上げるための線路の跡である。
京都と琵琶湖を結ぶ水路「琵琶湖疎水」は
水道用水の確保と船での交通の充実を図るために明治時代に建設された。 
今は、使われなくなった線路と台車と船が記念に残されているのみ。

 



疎水べりにある「市動物園」。
満開の桜に囲まれた日曜日。子供たちの大きな歓声が聞こえたような…。









「岡崎桜回廊・十石船」
伏見の濠川に浮かぶ屋形船で有名な十石船。
幕末の頃には,酒,米,などの資材や人を運んでいたが
現在では、観光客を疎水からの桜見物を楽しませている。




 

ちょうど、近くの教会から結婚式を終えた新郎新婦が人力車に乗って現れた。
多くの人たちに加え満開の桜に見送られ、新たな人生を出発したお二人。

初めて会ったんですが
「お幸せにね!!」…って声かけちゃいました。











この日を境に、陽光に恵まれた今年の京のお花見日和はお終い。
朝の青空はすっかり影をひそめ、桜も曇天に同化して冴えない色になってきた。
今日は粘らず、早帰り。

夜からは雨風が強くなり、早くも満開と時を同じくして散り始める桜が…。残念!!
2005.4.10